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リングせん断試験

試験の概要
12台のBishop型リングせん断試験機

 再滑動型の地すべりでは、すべり面は過去に大きな変位を経験しているため,安定解析に用いる土質強度パラメータを設定する上で,残留強度を検討することが重要となります。当社では、Bishop型のリングせん断試験機を12台保有し、全国各地からの試験依頼に対して、迅速に試験を実施する体制を整備しています。

リングせん断試験と残留強度の概念図
リングせん断試験と残留強度の概念図
 
リングせん断試験機分室全景
リングせん断試験機分室全景
 
リングせん断試験による残留強度とすべり面せん断試験結果との関係
リングせん断試験による残留強度とすべり面せん断試験結果との関係(眞弓他,2003)
 
非排水リングせん断試験機

 残留強度を計測するためには,圧密排水(CD)条件を満たすよう定圧による緩速せん断試験を行うため,1供試体当たり1ヶ月近く,あるいはそれ以上の試験期間を要す場合があります。
 当社では,新たに定体積せん断(一面CU)試験が実施できるリングせん断試験機も導入し,せん断面で間隙水圧を計測するための改良を行い,より迅速な残留強度計測を実現しました。また,上下せん断箱を所定の荷重によって圧接することで,従来不可能とされていた非排水条件でのせん断試験を試みる構造が装備されており,様々な試験手法に対応しています。地すべり面や断層面でのせん断挙動に関する試験研究にも取り組んでいます。

試験機の全景
試験機の全景
 
せん断箱部付近の構造 間隙水圧の計測方法
せん断箱部付近の構造と間隙水圧の計測方法
 
試験事例1
試験事例1 せん断初期にせん断面近傍から先行して間隙水圧が上昇する様子
 
試験事例2
試験事例2 残留状態でせん断速度を変更した場合の間隙水圧とせん断応力の変化(柴崎他,2004)
 
業務実績
  • 地すべり調査・解析
年度 発注者 件名 実施場所
平成14〜 海洋研究開発機構 間隙水圧計測仕様改良型リングせん断試験経費    
 
関連製品および工法
 
関連技術情報
 
主な関連論文
  1. 高純度粘土鉱物のリングせん断特性−すべり面粘土との対比− (山崎 孝成・眞弓 孝之・由田 恵美)地すべり,2000,Vol.37,No.2,pp.30-39
  2. すべり面せん断試験によるすべり面のせん断強度評価 (眞弓孝之・柴崎達也・山崎孝成)地すべり,2003,Vol.40,No4,pp.273-282 (※平成17年 日本地すべり学会研究奨励賞 対象論文)
  3. 間隙水圧計測を目的としたリングせん断試験機の開発 (柴崎達也・眞弓孝之・山崎孝成)第38回地盤工学研究発表会講演集,2003,pp.231-232
  4. すべり速度変化に伴う含水粘土のせん断変形挙動と間隙水圧変化−非排水リングせん断試験によるアプローチ−(柴崎達也・氏家恒太郎) 第43回日本地すべり学会研究発表会講演集,2004,pp.125-128
   
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