従来,当試験は,主に地すべり地内の集水井の切羽や切土法面に確認されたすべり面を対象に試験が行われていました。ボーリング調査でも良質な不撹乱状態のコアを採取する技術が向上してきており,乱さない含すべり面試料を採取することで本試験が実施可能です。供試体径が60mmであるため,呼径86mm以上で採取された試料を対象としています。
これまで,全国各地の数多くの地すべり地で試験実績を積んでおり,その成果は,論文にもまとめられています。
近年,三次元安定解析が注目されてきており,すべり面の位置によって異なる複数の土質強度パラメータを与えた解析も行われつつあります。すべり面の実態を把握して,土質試験値を反映させた安定解析の取り組みが,今後ますます望まれていくものと思われます。 既にすべり面深度が確定している地点で,パイプ歪計などの再設置や,地下水観測専用孔設置のため,ノンコアボーリングが実施される場合があります。その際,すべり面深度周辺部のみコア採取し,当試験を実施することも大変有効と考えられます。