私たちを取り巻く環境は、産業の発展や生活環境の変化とともに変遷してきました。当社では、「土と水と緑」の技術をベースに地球環境保全という視点から、生物多様性、土壌汚染・水質汚染、放射性物質調査、緑化計画等に対し、様々な調査技術を開発し、社会生活と自然環境との接点を見つめつつ、最適解の把握に努めてきました。
地下水枯渇などの水利用環境破壊、自然由来重金属鉱物や廃棄物の不適切な投棄による地下水や地盤の汚染など、生活環境に内在する様々な環境破壊リスクに対応し、環境破壊のメカニズム解明を通じて、住環境破壊リスクの削減・防止に貢献しています。また、緑化は植物を取り扱う技術であり、植物が生育し、目標とする効果が発揮されるまでには時聞が必要です。
当社では、調べ計画するだけではなく、自分たちで育て、維持管理手法の検討も含め緑化のトータルサービスを提供しています。
緑化工調査・設計
現地の斜面方向や勾配・土壌物理性・土壌化学性・周辺植生などを調査した上で総合的に分析を行い、現地条件に適した緑化工の設計、提案を行っています。防災的な効果についてだけでなく、周辺環境や生態系に配慮した緑化工を設計します。
土壌調査
土壌の物理性や化学性を把握するために、土壌の三相分布や粒度試験、透水試験などを実施します。また、土壌断面を作成し、深度ごとに物理・化学性を調査することで、植栽環境の把握に努めます。
放射性物質調査
森林内の空間放射線量率や立木の放射性物質濃度を測定し、森林の放射能汚染状況を調査します。また、間伐など森林整備の実施による除染効果の検証等を通じ、福島県を中心に放射能汚染を受けた森林の再生に向けて取り組んでいます。
動植物調査
地域の動植物相や生態・生息環境を最適な手法により調査を行います。また環境アセスメントの観点から構造物の設置等による希少動植物への影響を事前に十分調査し、予測・評価を行います。
重金属調査
重金属は人為的な汚染を受けていない土壌や岩石、地下水中にも高濃度で存在する場合があります。地質学的知見に基づき、合理的に試料採取するとともに、蛍光X線分析装置等の最新の装置を用いて調査を実施します。
