シカの頭数の急激な増加および生息範囲の拡大に伴い、近年の緑化工の設計では、シカの食害や踏み荒らしに対する対策を併せて検討することが不可欠になっています。当社では、シカの生態に着目した工法を開発し、自然との共生を図る試みを行っています。
しかポロン®
しかポロンは、シカの嗜好性植物である日本産ノシバを生育させるシカ共生緑化工法です。ノシバは地表面を這って生長するため、シカの採食被害が高い地域でも枯死に至る被害を回避し、良好に生育します。また、ノシバの種子の発芽率は、シカの消化管を経ることによって促進されるだけでなく、シカから排泄される糞によって発芽可能なノシバの種子が広範囲に拡散するため、シカの侵入防止柵などを必要としない経済的にも優れたシカ対策緑化手法です。

施工半年後(シカ採食状況(夜間撮影時))

施工半年後(緑化状況)